楽王
相性:高い積算・見積に特化し、小人数の事務所向けを打ち出している製品で、単価調べや清書の時間を減らしたい会社に向く。1ライセンスの楽王Crewは月額8,800円(税込)で、電気設備の単価データを標準搭載。2ライセンスの楽王Linkは月額14,800円(税込)。Windowsパソコン用のソフトでスマホには対応しておらず、無料体験版もないため、デモや動画で操作を確かめて判断する。
- 月額
- 8,800〜14,800円
- 対象規模
- 1〜10人
現場から戻って、夜の事務所で見積をまとめる。お客様に「見積はいつ出ますか」と催促され、急いで仕上げた見積に計算ミスが見つかる。従業員数人の工務店やリフォーム会社では、見積作成が社長や現場責任者の残業時間に押し込まれがちです。
時間がかかる原因は、金額の計算そのものより、単価の調べ直しや似た見積探し、現地調査メモの清書といった周りの作業にあることが多いです。このページでは原因を工程ごとに整理し、見積ソフトで短縮できる部分と、ツールを入れても変わらない部分を分けて説明します。
材料の仕入れ値や職人の手間賃を、カタログや過去の請求書、電話でその都度確認している。最新の単価表が社内にないと、同じ項目でも見積のたびに調べ直すことになる。
「前にも同じような浴室改修をやった」と覚えていても、ファイル名や保存場所がばらばらで見つからず、一から作り直してしまう。
現場で測った寸法や手書きのメモ、写真を見返しながら数量を拾い直して打ち込む。同じ情報を二度扱うので時間がかかり、転記ミスも起きやすい。
単価の相場観や値付けの基準が社長の頭の中にしかなく、他の人に任せられない。現場が忙しい時期ほど見積が後回しになる。
外注工事や取り寄せ品の金額が揃うまで見積を確定できず、その間は作りかけのまま止まってしまう。
前回のファイルをコピーして上書きすると、前のお客様の名前や数量の消し忘れ、行を足したときの計算式のずれが起きやすい。単価を改定しても過去のファイルには反映されず、どれが最新か分からなくなる。
現場で概算を伝えるには早いが、正式な見積書にするには清書と検算がもう一度必要になる。控えが手元に残らないことも多く、次に似た工事が来ても参考にできない。
単価調べや清書に時間がかかっているなら見積・積算が主機能の製品、受注後の実行予算や請求書の作成まで手間を減らしたいなら見積と原価・請求を一緒に扱える製品が候補になる。
見積ソフトは、自社の単価と工事項目が揃って初めて速くなる。誰が登録するか、手元のExcelの単価表を取り込めるか、導入支援で手伝ってもらえるかを確認しておく。
事務所のパソコンだけで作るのか、現場や車内でスマホから入力・確認したいのかで選べる製品が変わる。パソコンにインストールして使う製品もあるため、動作環境は必ず確認する。
操作のしやすさは、自社でよく作る見積を実際に入力してみないと分からない。無料トライアルの日数は製品ごとに違い、試用版がなくデモでの確認になる製品もある。
積算・見積に特化し、小人数の事務所向けを打ち出している製品で、単価調べや清書の時間を減らしたい会社に向く。1ライセンスの楽王Crewは月額8,800円(税込)で、電気設備の単価データを標準搭載。2ライセンスの楽王Linkは月額14,800円(税込)。Windowsパソコン用のソフトでスマホには対応しておらず、無料体験版もないため、デモや動画で操作を確かめて判断する。
顧客・案件・写真・報告・見積・原価・請求を一つのツールで管理でき、案件の情報と見積を別々のファイルから探す手間を省きやすい。月額9,800円(税抜)で20アカウントまで含み、初期費用は0円。スマホに対応し、60日間の無料トライアル(登録後も自動課金なし)でふだんの見積を試せる。
主な役割は原価・粗利・実行予算の管理で、見積もカテゴリに含む。見積後の利益管理まで手が回っていない会社なら検討する価値がある。基本料6,000円+1ユーザー1,200円(税抜)で、1人なら月7,200円。30日間の無料トライアルはクレジットカード登録不要。初期費用は公式ページで確認できていない。
リフォーム・工務店向けの施工管理システムで、顧客・見積・工程・原価・発注・請求までを一気通貫で扱え、ブラウザとスマホから使える。ライトプランは月額10,000円(5ユーザー込み)・初期費用120,000円(いずれも税抜)で、会計連携・受発注機能は別料金。1〜5人より少し人数の多いリフォーム・建築会社向き。無料トライアルの有無は確認できていない。
| 製品名 | 相性 | 月額 | 5人利用時の月額 | 対象企業規模 | スマホ対応 | 導入サポート | 電話サポート |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 楽王 | 相性:高い | 8,800〜14,800円 | — | 1〜10人 | なし | あり | あり |
| サクミル | 相性:高い | 9,800円 | 9,800円 | 1〜30人 | あり | あり | あり |
| uconnect | 相性:高い | 7,200円 | 12,000円 | 1〜10人 | — | あり | あり |
| アイピア | 相性:比較的高い | 10,000〜20,000円 | — | 6〜100人 | あり | あり | あり |
「5人利用時の月額」は、基本料金と追加ユーザー料金から計算できる製品だけ表示しています。プランで金額が変わる製品、従量課金や個別見積の製品は「—」です。「—」はほかの列では公式情報で確認できていない項目です。
時間の内訳によって変わるため、一概には言えません。単価調べや過去見積探し、清書に時間を取られている場合は短縮しやすい一方、現地調査や協力業者の金額待ちが主な原因なら大きくは変わりません。まずは直近の見積で、どの工程に時間がかかっているかを確かめてください。
スマホに対応した製品なら、事務所に戻る前に入力や確認ができる可能性があります。今回の候補ではサクミルとアイピアがスマホ対応、楽王は非対応で、uconnectは建設コンパスでは確認できていません。スマホでどこまで見積を作れるかは製品ごとに違うため、試用やデモで確かめてください。概算の精度は登録単価の正確さ次第です。
工事項目や単価の登録、操作に慣れる時間が必要なので、最初はExcelより遅く感じることがあります。よく使う項目から登録し、繁忙期を避けて始めると負担を抑えられます。今回の候補4製品はいずれも導入サポートと電話サポートがあると公式に記載しているので、初期登録の進め方を相談してみてください。
工事項目と単価が登録されていれば、事務担当者や若手でも下書きまでは作りやすくなります。ただし、値付けの最終判断までツールが肩代わりするわけではありません。下書きは担当者、最終確認は社長と役割を分ければ、社長が一から見積を作る時間を減らせます。